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「ただ最近はわらがないもんで、集落によってはロープや蛸壺の縄で代用しているところもあります。区の若い衆がわらを持ち寄って練りながら蛇縄をつくりますが、今はコンバインがわらを細かく切り刻んでしまうので、家々であらかじめ必要なわらをとっておき、それを持ち寄るわけです。ちゃんとつくっているのはうちの集落ぐらいじゃねぇ。一番古式にのっとっていて、いいんじゃないかなと思っています」と、畑村の講員の一人である糀谷義次郎さんはちょっぴり誇らしげに語ります。勧請板は、昔は2枚あり、交替に使っていましたが、いつの頃から1枚になったため、かんなで削りながら書き込んで使っているとか。「おかげでだんだん薄くなってきました。いずれ近い将来、新しい勧請板を用意しないといけないでしょうな」。また蛇縄には、キヅタの枝葉を束ねて、平年は12個吊りますが、閏年(うるうどし)には13個吊るします。「昔は限られたメンバーだけで蛇縄をはっていましたが、今はわらも足りないので、区のみんなに協力してもらっています。蛇縄にも御神酒をかけたあとで、私たちも御神酒をいただきます。区のみんなで蛇縄を作って張り巡らす。区の結束をかためながら、区の安全を祈願する。なかなかいいもんですよ」。
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宝楽寺の住職によって、勧請板
に願文が書き記されていきます。
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