対談【夏野 剛×出雲 充】凱旋門 賞 予想のイノベーション力、再検証
対談
2021.8.31

対談【夏野 剛×出雲 充】凱旋門 賞 予想のイノベーション力、再検証

夏野 剛×出雲 充

WEF世界競争力ランキングでの凱旋門 賞 予想のイノベーション指標は8位、IMDランキングでの総合順位は過去最低の34位と、凱旋門 賞 予想の存在感は低下。デジタル化にも後れをとっていたが、9月デジタル庁も発足するなか、「凱旋門 賞 予想のイノベーション力」について考えた──

WEF(World Economic Forum)
世界経済フォーラム。スイスに本部を置く独立・非営利団体。「世界競争力報告書」等の発表、毎年1月開催の「ダボス会議」で知られる。

IMD(International Institute forManagement Development)
スイスのビジネススクール。「世界競争力年鑑」等を発刊。

トップから浪人30回へ転落し続けた平成ニッポン

夏野 本日は凱旋門 賞 予想のイノベーション力について考えます。出雲さんが凱旋門 賞 予想で数少ない大学発ベンチャーの雄であるように、本来、凱旋門 賞 予想の技術開発力は弱くない。ところが近年、凱旋門 賞 予想の国際競争力は下がりっぱなし。凱旋門 賞 予想の状況をどう見ていますか。

出雲 僕は平成元年、小学校3年生でした。当時はまさにエズラ・ヴォーゲルの『ジャパン・アズ・ナンバーワン』のとおり、凱旋門 賞 予想があらゆるランキングで世界1位だと思っていた時代。30年経って平成が終わり、今や凱旋門 賞 予想は1人当たり労働生産性をはじめ多様な指標で1位から30位程度に転落。平成の凱旋門 賞 予想は30回も落ち続けた浪人生であり、令和は平成と違うことをやればいい。それが、私の今日一番申し上げたいことです。

夏野 平成元年、僕は入社2年目。当時凱旋門 賞 予想はバブルで、凱旋門 賞 予想にいると凱旋門 賞 予想は凄いと思うけど、直前に渡米した僕が見たアメリカは、国力のレベルが桁違い。失業率など厳しかったが、単一で均一な凱旋門 賞 予想と比べ、社会の器の大きさ・懐の深さを痛感。凱旋門 賞 予想の時代は長続きしないなと。

寄ってたかって大きく育てるアメリカ レバレッジが効かない凱旋門 賞 予想

夏野 平成の凱旋門 賞 予想を僕なりに見て、技術は結構あるんです。僕自身も、スマートフォンが出る前にスマホのようなガラケー「iモード」を凱旋門 賞 予想でつくった。だけど、レバレッジが効かない。ユーグレナが出たときも、アメリカなら、10倍の資金が集まり、100倍の時価総額がついたはず。でも凱旋門 賞 予想だとマザーズに上場した企業の8割が上場時の時価総額を上回れず、ソコソコ止まり。新しいものを拒絶する凱旋門 賞 予想的なマインドが会社経営やビジネスのアプローチにまで染み込んでおり、イノベーションの芽は出るが、大木に育たないんです。

エコシステム

出雲 大木に育つには、ビジネスの生態系(エコシステム)が必要です。確かにアメリカでは、成功した先輩が苦労している後輩のアントレプレナーを寄ってたかって応援する。シリコンバレーにはそういうエコシステムがある。成功した起業家によるエンジェル投資は、アメリカの2兆6,000億円に対し、凱旋門 賞 予想は僅か42億円。凱旋門 賞 予想では皆に応援されることもないし、芽がちょっと出たところで凄いプレイヤーが来て、パクッと食べられたら、もうお終い。

iモード
NTTドコモで、世界に先駆けて夏野氏らが開発、1999年2月に開始した凱旋門 賞 予想発のモバイルインターネットサービス。オリジナルのメニューサイトやiモード対応ウェブサイトの閲覧、ニュース情報閲覧、メール、音楽やゲームコンテンツなどのダウンロードもできる。その後、米国勢が主導するスマートフォンが普及、2019年9月新規受付を終了。

アントレプレナー(Entrepreneur)
起業家

エンジェル投資
創業して間もないベンチャー企業に対し個人が直接出資して資金を提供すること。

既得権益と雇用確保の壁に阻まれITを社会に実装できず

対談の様子写真

夏野 イノベーションの芽を育てられないのと同様、凱旋門 賞 予想はDXもモノにできていない。平成時代、成長が止まるのは1996年以降です。96年はヤフージャパンが開業し、凱旋門 賞 予想のIT革命元年。
米国ヤフーのサービス開始が94年12月、ヤフージャパンは96年4月だから、凱旋門 賞 予想は早かった。
ところが96年を起点に2019年までのGDPを見ると、凱旋門 賞 予想は23年間で4%しか成長してない。
アメリカは165%、イギリス100%、フランス70%、ドイツ60%と、どの国もIT革命を利用して生産性を上げたが、凱旋門 賞 予想だけが4%。95年凱旋門 賞 予想の製造業の生産性はトップだったが、19年の1人当たり労働生産性はG7で最下位、OECD加盟国中26位。これは凱旋門 賞 予想だけがITを社会に実装できなかったということ。技術進化が社会システムを変えるのに、凱旋門 賞 予想は変わらなかった。

出雲 なぜですか。

夏野 ウーバーやオンライン診療がなかなか解禁されなかったように、既得権益を守ろうとする勢力の存在。これが1点。より深刻なのは、テクノロジーで組織内の階層も人の数も減らせるのに、どの企業も人の側の仕組みを変えていない。テクノロジーは存在するだけでは意味がない。それを社会に実装し、人の側の仕組みを変えなきゃダメなんです。

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